大変お待たせしました、魔法少年☆ゴーの続きです。
えと、すみません。最初に謝っておきます。
あともう1回続きまs(殴)
へっぽこssのなのに長編とかすみませ…!
だって止まらなかったんだMON☆ (カワイコぶってもダメです)
でも楽しかっ た^q^
色々とありがちな展開ばかりな上、ものすごく長いです。
それでもOKな方は 続きを読む からどうぞ!
続きの(4)は、明後日ぐらいに上げに来ます。
とりあえず前回までのも載せておく⇒ (1)/(2) ※いずれも新窓で開きます
★★
「なっ…なに言って…!
そ、それより危ないから下がってて…っていうか下ろして!今すぐに!」
歯の浮くようなセリフを言い放った青髪の少年に、レッツは顔を赤くしながら怒った。
「せっかく助けに来たのに可愛くねーの」
「いや、可愛くなくていいから…!とにかく今すぐ下ろせー!」
(まったく一体どこの誰なんだ、コイツ…)
下ろしてもらう間も、レッツは疑いのまなざしで少年をまじまじと見つめながら思った。
顔はゴーグルで見えないが、年は自分と同じぐらいか少し下。
逆毛の青髪はどこか見覚えのあるものだったが、すぐには思い出せなかった。
(どこで見たんだっけ…?)
『レッツー!!』
「あ、ソニック!」
レッツの相棒であるソニックが、レッツの胸に飛び込んできた。
『レッツ良かった無事だったんだね!すっごく心配したんだよ!
ああもうこんなに傷だらけのボロボロになって…!でも無事で良かった、ホントによかっ…』
言い終わらないうちにソニックは泣き出してしまった。
その間も「レッツのバカ」とか「無事で良かった」とか「もう知らない」とか言いたい放題で、
落ち着かせるのにレッツはしばし戸惑った。
『そこら辺で許してやれよ、ソニック』
『マグナム…』
『泣き顔も悪くないけど、やっぱりこういう時は笑顔のほうがいいぜ』
『…うん』
レッツは、マグナムの言葉の前半部分がやや気になったが、
今はスルーしておこうと判断し、自分を助けた少年に改めて問い掛けた。「で、君は誰?」
「オレ?オレはせ…じゃなくて、ゴー!
魔法少年☆ゴーだ!んでもって、お前の仲間だぜ☆」
「ゴー?なかまぁ?」
よりによって弟と同じ名前の少年が仲間なのか…。
しかしこの他人とは思えない言動の数々…さては、
「君、星馬豪くんじゃないの?」
ぎく。
「な、なんのことか分からないんですけど…?」
怪しい。確実に怪しい。目が泳いでる。
もう少し追求しようと思ったが、止めた。
痺れを切らしたかのように、こちらに向かってくる仮面の男が視界の端に見えたからだ。
「まぁ君が誰かなのかはこの際どうでも良い。
とりあえず礼は言っておく。助けてくれてありがとう」
「どーいたしまして…」
どうでも良いって酷いなぁと苦笑しながらゴーは言う。
「お話は終わりましたか?」仮面の男は静かに二人に話し掛けた。
「え、ええまあ…」
「おぅ、待たせたな!」
仮面の男はゴーをしばらく見つめた後、困ったようにこう言った。
「まさか覚醒してしまったとは…」
仮面の男の言葉の意味が分からないレッツとゴーはきょとんとしていたが、
意味が分かったマグナムとソニックは、なぜ知っているのかと険しい表情をした。
「予定が狂ってしまいましたが、まぁこちらの手間が省けたので良いとしましょう。
恐らくミハエルも納得されると思いますし」
「…あのさ、なに言ってんのか全然分かんねーんだけど…」
「ああ、失礼。こちらの話なので気にしないで下さい」
「だけど、さ」そう言いながら少し俯くゴー。
「?」
「お前はレッツを殺そうとした悪いヤツだってことは分かったから…」
「…から?」
一体この少年は何を言おうとしているのか。
その場にいた全員が少年の次の言葉を待つ。
しばらく俯いていたゴーはぱっと顔を上げ、
「オレはお前を倒す!」と仮面の男を指差しながら、ゴーは宣戦布告した。
いきなりの宣戦布告に一同は呆気にとられ、しばらく沈黙が続いた。
沈黙を破ったのはレッツだった。
ゴーの腕を掴み、
「だ、だめだ…!アイツの強さはハンパじゃないんだ…!」と早口でまくし立てる。
レッツの言葉にしばし驚いたゴーだったが、レッツの両肩を掴んで負けずに叫んだ。
「な、なんでだよ!アイツは兄…レッツを殺そうとしたんだぜ!?そんなの許せねぇよ、絶対!!」
「ゴー…」
自分を想い必死になるゴーに、何故か胸が苦しくなったレッツは、
それ以上なにも言えなくなってしまった。
真っ直ぐな視線が痛くて、思わず右下に視線をずらす。
「…肩、痛い…」
やっと話せたと思ったら、口から出たのはそんな言葉だった。
「え、あ、ごめんつい…」ゴーは慌てるように手を離した。
ゴーに強く掴まれた肩はしっとりと熱く、優しい痛みが残った。
「お話は終わったはずではなかったのでは?」
「えっ」
次の瞬間、レッツの目の前に細長い剣を突き出そうとする仮面の男が見えた。
「!!しまっ…!」
「今度こそ消えていただきます…!」
「させるか!!」
ガ…!
レッツが反射的に閉じていた目を開けると、目の前にゴーの背中があり、
少し視線をずらすと剣を握り締める仮面の男の手を左腕で抑えているのが見えた。
空いた右腕はレッツを庇うように伸ばしている。
「邪魔を…しないでいただけませんか」
「は!それは無理なお願いだぜ!言ったろ?オレはお前を倒すって!」
「君と戦うつもりはない。さぁそこをどきなさい!」
「やだね!オレはレッツを守るために来たんだ!
これ以上レッツには指一本触れさせねぇ…!」
「では力ずくでどいてもらうまでです…!」
「望むところだ…!」
ーどうして?
ーどうしてそこまでして僕を守ろうとするんだ…?
ー君は一体誰なんだ?
身体をはって自分を守ろうとするゴーの背中に、
レッツはそう問い掛けようとした途端、視界が歪んだ。
『れ、レッツ…!!』
「え」
ソニックの悲痛な叫びが聞こえ、ゴーが後ろを振り向くとレッツが倒れていた。
ゴーの顔から一気に血の気が引いていく。
「れ…レッツ!おい、大丈夫か!?レッツ!!」ゴーはレッツを抱き抱え、必死に呼び掛けた。
「ん…」レッツは苦しそうに眉をひそめた後、そっと目を開けた。
「レッツ…!」
「あれ、僕は…?」
「大丈夫か?お前急に倒れたんだぜ。もー心臓止まるかと思った…!」
そう言ってゴーは、はぁーと盛大な溜め息をついた。
「…」
そんなゴーを静かに見つめるレッツ。
「…なに?」
レッツの視線に気付いたゴーは思わず尋ねた。
視線がぶつかったかと思ったら、レッツはフイと視線をずらし、やや不機嫌そうに言った。
「…いい加減離してくれない…?」
「へ?」
「僕から離れろって言ってんだ…!」
「やだね!離すもんか!第一、怪我人なんだから大人しくしてろって!」
レッツを支える手にも思わず力が入る。
「いいから離せ…!」
そう言ってレッツは勢いよく起き上がろうとしたが、
立ちくらみがしてゴーに抱きつくように再び倒れ込んでしまった。
その様子を見ていた仮面の男は、
「やっと効いてきたようですね」と満足げに言った。
「効いてきた…?」ゴーにしがみついたまま、レッツは弱々しい声で返す。
「ええ、私の剣には特別な薬が仕込んでありましてね」
「毒…?」
「いいえ、そんな非道なものではありませんよ。
最初はあなたを殺すつもりはありませんでしたし。ただの痺れ薬です」
一同(薬仕込んでいる時点ですでに非道なのでは…!)
「さぁ、最後にもう一度だけ訊きます」
「…」
「降参して、ゴー・セイバを渡して頂けませんか?」
「…ことわ、る…!」
レッツは飛びそうになる意識を必死につなぎ止めながら、
弱々しくもはっきりとした声で言った。
「…お前に豪は渡さない…!」
「あに…」
「…交渉決裂ですね」
仮面の男は静かにそう言うと、パチンと指を鳴らした。
「く…!」
するとレッツが再び苦しみだし、胸を押さえながらその場にうずくまる。
「レッツ…!」
ゴーが呼び掛けると、レッツは手を伸ばしてきた。
何か言おうとしているらしいが、声が小さくて聞き取れない。
ゴーはレッツの手を握り、口元に耳を寄せて聞き返す。「レッツ、なに…?」
すると思わぬ言葉が返ってきた。
「…ご、ごぉ…」
「!」
「にげ、て…」
そう言ってレッツは気を失ってしまった。
最後に彼女が名前を呼んだのは、目の前にいるゴーなのか、
それとも弟の豪なのかは分からない。
ただ、倒れ込んだレッツを見たゴーは、レッツを優しく抱き寄せ呟いた。
「ごめん、兄貴…」
to be continued...
★★
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