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魔法少年☆ゴー(4)

今日は、暁さんと池袋デートしてきました^^
超個人的な内容になりますが、明日にでも軽くレポ書きに来ます!思い出に!

以下、魔法少年☆ゴーss覚醒編の最終話です。
興味ある方は 続きを読む からどうぞ!相変わらず長いです;
小話のつもりで書き始めたものがまさか長編になろうとは…orz
ホントすみませ…!これは一度きちんと埋まるべきだと思いました(きちんとってw)

そろそろ普通の兄弟とか描くべきだと思います。
ひとまず明日は原稿がんばります…!ゴーレツ!マグソニ!

あ、擬人化本は増えると良いと思います!マグソニ読みたい^^^^




★★



「まったく強情な女性(ひと)ですね…
大人しく降参すればこんな苦しみを味わずに済んだものを…」
 悪びれることなく淡々と話す仮面の男を、ゴーは睨んだ。
 その言い知れぬ迫力に、仮面の男は一瞬たじろぐ。
 
「…マグナム、ソニック」
『なんだ?』
『なに?』
「レッツを…兄貴を頼む」
『お前、戦うつもりなのか?』
「ああ」仮面の男から視線を外さずゴーは答える。
『だ、ダメだよ!レッツだって言ってたじゃない!アイツの強さは…!』
「じゃあ、誰が兄貴を守るんだよ!!」
『!』
 聞き覚えのある言葉に、ソニックの身体が一瞬強張る。
『そ、その言葉…』
 
 
"僕が戦わなければ、誰が豪を守るんだ"
 
 
 ソニックはゆっくりとゴーから視線をそらし、傷だらけで横たわるレッツを見る。
 
(…あの時と同じだ)
 ゴーが言った言葉は、さきほどレッツがソニックに言った言葉と同じだった。

 あの時レッツはそう言って戦いに戻って…

 傷つき、倒れてしまった。

 僕があの時ちゃんとレッツを止められていたら…!
 僕にレッツを助ける力があったら…!
 こんなに君を苦しめることはなかったのに…!

 知らず知らずのうちに拳を強く握り締め、瞼もぎゅっと閉じていたソニックは、
ふっと目を開け、視線をゴーに戻した。
(そしてゴーもまた、同じように敵に向かおうとしている…。
 ゴーまで倒れたら、レッツがまた悲しむ。
 そうならないために、僕がやめさせなくちゃ…!)

『ゴー!いま戦っちゃダメだよ!』
『ソニック!?』
「うるせぇ!オレは兄貴を守るために来たんだ!
戦わずにどうやって守れっていうんだよ!」
『ゴーの気持ちは分からなくないけど、今はレッツの治療が先決だよ!
一刻も早くこの場から逃げなくちゃ…!』
「逃げる、だと?」
『…確かにソニックの言うとおりだな。ゴー、ここは一旦引くぞ』
「なっ、マグナムまで戦うなっていうのか!?
大切な人を守れと力をくれたのはお前だろ!?」
『確かに力は貸した。
でも、戦うことが必ずしも守ることになるとは言えねーと思うぜ?』
「?何言って…」
『…それにゴーが傷ついたら、レッツが悲しむよ…』ソニックが俯きながら呟いた。
「…」ゴーは後ろを振り返り、傷つき倒れたレッツを見つめた。
「…オレは…オレはレッツを傷つけたヤツを許すわけにはいかねーんだ!!」
 そう叫んで、ゴーは勢いよく仮面の男に向かって走り出してしまった。
『ゴー!』
『あんのバカ主…!』
 
 
「うおおおぉ!」
 
「せっかくの賢明な忠告を無視するとは…あの人と血の繋がった弟とは思えませんね…!」
 ゴーの拳や蹴りを軽々とかわしながら、仮面の男は微笑まじりに言った。
 
「うるせぇ!」
 そう言ってゴーは地面に向かって思いっきり拳をぶつけた。
 青い風が衝撃波となり、地面が大きく凹んだ。
「はぁっ、はぁっ」
「…おや、気にされていることでしたか?」
「うる、せ…」
「確かに強大な力をお持ちのようですが、考えて使わないと自滅するだけですよ」
「黙れ…」
「…それでは大切な人なんて守れませんよ」
「黙れ!!」
「…」
「それ以上言うと殺すぞ」
 すると突然、ゴーを取り巻くように青い強風が発生し、
やがて大きな竜巻となり、ゴーと仮面の男を包み込んだ。
「…い、一体何が…?」仮面の男は青い竜巻を見上げ、戸惑うように言った。
 
 青い竜巻の外側に追いやられてしまったマグナムは、
真っ先にゴーの異変に気付いたようだった。
『やべぇ、アイツ力を制御できなくなってる…!
このままだと仮面野郎の言うとおり、自滅するぞ!』
『そ、そんな…!』マグナムの言葉に戸惑うソニック。
『…だからああいうヤツには、易々と力なんて与えたくなかったんだ…!』
 マグナムは自分の愚かさを後悔するように、苦々しく言った。
『…どうしよう…』
 ソニックは、すがるようにレッツを見た。
 もちろん気を失っているので、返事はない。
『…仕方ない。ゴーには悪いが、強行手段を取らせてもらおう…』
『え、まさか…』
『ああ、オレが強制的に変身を解く』
『そんなことしたら、豪にダメージが…!』
『このまま戦ってもいずれは自滅するし、
そのほうがダメージが大きい…!だったらオレが…!』
『だ、ダメだよ!仮にゴーの変身を解いて豪を救えたとしても、
その後はどうするの…!?』
『…それは…』
『それよりも2人が無事に逃れられる方法を考えよう?』
『…そうだな…でも』
『?』
『あまり時間はないぞ』
『…うん』
 
 (どうしよう?どうすれば良い?教えてレッツ…!)
 

 
 一方、竜巻の中ではゴーと仮面の男が戦っていた。
 強い風圧に慣れていない仮面の男は、徐々に風の壁際に追い込まれていく。
「これは…まずいですね」辺りを見回し、何とか窮地からの脱出を試みる。
「よそ見してんじゃねーよ!」
「!!」ゴーの右ストレートが仮面の男の左頬に当たり、
仮面の男はバランスを崩してその場にしゃがみ込んだ。

 (…少し…からかい過ぎたようですね)
 ゴーを見上げながら、仮面の男はそう思った。
 そして、そろそろケリをつけなければいけないことを察し、気を引き締める。
 
「…これで最後だ…!」
 仮面の男から少し離れてからゴーは、
右手にありったけの力を込め、仮面の男に突っ込んできた。
 それを見た仮面の男はユラリと立ち上がり、剣を構える。
 細長い剣からは黒いオーラが漂っていた。

「…これで、終わりです…!」


『そこまでだよ』
 
 
「!!」
 急に話しかけられ、仮面の男は一瞬驚いたようだったが
すぐに声の主が分かり、いつもの冷静さを取り戻す。
「…急にどうしたのですか?」
「うーんお楽しみのところ悪いんだけど、ひとまず戻ってくれないかな?
予定が変わったんだ…というより向こうが変えてきたんだけどね」
 くすくすと楽しそうに笑う声。まるで遊びに夢中な子供のようだ。
「というわけで帰ってきてよ」
「…Ja」
 やれやれと溜め息をつきながら、仮面の男は子供の声に従った。
 
 そしてその後すぐにゴーが右拳を突き出してきたが、
間一髪のところでヒラリとかわし、ゴーの後ろに回る。
 
『ゴー!!後ろだ!!』
「な!?」
「今日はこれくらいにしておきましょう」
「え」
「それでは」
 パチンと指を鳴らしたかと思ったら、仮面の男の姿はもうなかった。
 
「…くそっ!」
 ゴーは逃げられた悔しさとヤツを倒せなかった憤りから、地面をダンッと叩いた。
 
『ゴー、とりあえず戻るぞ』
「…ああ」
 

 
 闇のように暗い部屋の中、一人の金髪の少年が
王座のような大きな椅子にゆったりと座っている。
 しばらくして、あの仮面の男が闇から現れた。
 
「おかえり、早かったね!」金髪の少年はニコニコと笑顔で出迎えた。
「戻れと言ったのはあなたでしょう?ミハエル」
 ミハエルと呼ばれた少年はにっこりと微笑んで言う。
「でもあのまま戦っていたら、キミのほうが危なかったんだよ?エーリッヒ」
「…」
 エーリッヒと呼ばれた仮面の男は、静かに仮面を外す。
 するとそこには、星馬烈が通う学校の生徒会長である、エーリッヒの姿があった。

「ゴー君…か」
 そう言って、ミハエルは遠くを見るような表情をした。
 心なしかエメラルド色の瞳はウットリとしている。
「ミハエル…?」
「彼の力は予想以上だよ」
「…確かにあれほどのものとは思いませんでした」
 先ほどの戦いを思い出しながら、エーリッヒは静かに言う。
 戦い方はまだまだ未熟だったが、感情が高ぶった途端、爆発するように現れた強大な力。
 
 それを聞いたミハエルは満足気に微笑んだ。
 天使にも悪魔にも見える、甘美的な微笑み。
 そしてその微笑みを崩さず、ミハエルは言う。


「ますますキミが欲しくなったよ、ゴー君」



end.



★★

ひとまず「魔法少年☆ゴー」はこれで終了です^^
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!(ぺこり)

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プロフィール

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あや(PN:南あや子)
性別:
女性
自己紹介:
レツゴで好きなCPは豪烈。年齢操作メイン。
マシン擬人化(マグソニ)大好きです。
RRとNRはどうにも自分には合わず途中離脱。





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