今日は、暁さんと池袋デートしてきました^^
超個人的な内容になりますが、明日にでも軽くレポ書きに来ます!思い出に!
以下、魔法少年☆ゴーss覚醒編の最終話です。
興味ある方は 続きを読む からどうぞ!相変わらず長いです;
小話のつもりで書き始めたものがまさか長編になろうとは…orz
ホントすみませ…!これは一度きちんと埋まるべきだと思いました(きちんとってw)
そろそろ普通の兄弟とか描くべきだと思います。
ひとまず明日は原稿がんばります…!ゴーレツ!マグソニ!
あ、擬人化本は増えると良いと思います!マグソニ読みたい^^^^
★★
「まったく強情な女性(ひと)ですね…
大人しく降参すればこんな苦しみを味わずに済んだものを…」
悪びれることなく淡々と話す仮面の男を、ゴーは睨んだ。
その言い知れぬ迫力に、仮面の男は一瞬たじろぐ。
「…マグナム、ソニック」
『なんだ?』
『なに?』
「レッツを…兄貴を頼む」
『お前、戦うつもりなのか?』
「ああ」仮面の男から視線を外さずゴーは答える。
『だ、ダメだよ!レッツだって言ってたじゃない!アイツの強さは…!』
「じゃあ、誰が兄貴を守るんだよ!!」
『!』
聞き覚えのある言葉に、ソニックの身体が一瞬強張る。
『そ、その言葉…』
"僕が戦わなければ、誰が豪を守るんだ"
ソニックはゆっくりとゴーから視線をそらし、傷だらけで横たわるレッツを見る。
(…あの時と同じだ)
ゴーが言った言葉は、さきほどレッツがソニックに言った言葉と同じだった。
あの時レッツはそう言って戦いに戻って…
傷つき、倒れてしまった。
僕があの時ちゃんとレッツを止められていたら…!
僕にレッツを助ける力があったら…!
こんなに君を苦しめることはなかったのに…!
知らず知らずのうちに拳を強く握り締め、瞼もぎゅっと閉じていたソニックは、
ふっと目を開け、視線をゴーに戻した。
(そしてゴーもまた、同じように敵に向かおうとしている…。
ゴーまで倒れたら、レッツがまた悲しむ。
そうならないために、僕がやめさせなくちゃ…!)
『ゴー!いま戦っちゃダメだよ!』
『ソニック!?』
「うるせぇ!オレは兄貴を守るために来たんだ!
戦わずにどうやって守れっていうんだよ!」
『ゴーの気持ちは分からなくないけど、今はレッツの治療が先決だよ!
一刻も早くこの場から逃げなくちゃ…!』
「逃げる、だと?」
『…確かにソニックの言うとおりだな。ゴー、ここは一旦引くぞ』
「なっ、マグナムまで戦うなっていうのか!?
大切な人を守れと力をくれたのはお前だろ!?」
『確かに力は貸した。
でも、戦うことが必ずしも守ることになるとは言えねーと思うぜ?』
「?何言って…」
『…それにゴーが傷ついたら、レッツが悲しむよ…』ソニックが俯きながら呟いた。
「…」ゴーは後ろを振り返り、傷つき倒れたレッツを見つめた。
「…オレは…オレはレッツを傷つけたヤツを許すわけにはいかねーんだ!!」
そう叫んで、ゴーは勢いよく仮面の男に向かって走り出してしまった。
『ゴー!』
『あんのバカ主…!』
「うおおおぉ!」
「せっかくの賢明な忠告を無視するとは…あの人と血の繋がった弟とは思えませんね…!」
ゴーの拳や蹴りを軽々とかわしながら、仮面の男は微笑まじりに言った。
「うるせぇ!」
そう言ってゴーは地面に向かって思いっきり拳をぶつけた。
青い風が衝撃波となり、地面が大きく凹んだ。
「はぁっ、はぁっ」
「…おや、気にされていることでしたか?」
「うる、せ…」
「確かに強大な力をお持ちのようですが、考えて使わないと自滅するだけですよ」
「黙れ…」
「…それでは大切な人なんて守れませんよ」
「黙れ!!」
「…」
「それ以上言うと殺すぞ」
すると突然、ゴーを取り巻くように青い強風が発生し、
やがて大きな竜巻となり、ゴーと仮面の男を包み込んだ。
「…い、一体何が…?」仮面の男は青い竜巻を見上げ、戸惑うように言った。
青い竜巻の外側に追いやられてしまったマグナムは、
真っ先にゴーの異変に気付いたようだった。
『やべぇ、アイツ力を制御できなくなってる…!
このままだと仮面野郎の言うとおり、自滅するぞ!』
『そ、そんな…!』マグナムの言葉に戸惑うソニック。
『…だからああいうヤツには、易々と力なんて与えたくなかったんだ…!』
マグナムは自分の愚かさを後悔するように、苦々しく言った。
『…どうしよう…』
ソニックは、すがるようにレッツを見た。
もちろん気を失っているので、返事はない。
『…仕方ない。ゴーには悪いが、強行手段を取らせてもらおう…』
『え、まさか…』
『ああ、オレが強制的に変身を解く』
『そんなことしたら、豪にダメージが…!』
『このまま戦ってもいずれは自滅するし、
そのほうがダメージが大きい…!だったらオレが…!』
『だ、ダメだよ!仮にゴーの変身を解いて豪を救えたとしても、
その後はどうするの…!?』
『…それは…』
『それよりも2人が無事に逃れられる方法を考えよう?』
『…そうだな…でも』
『?』
『あまり時間はないぞ』
『…うん』
(どうしよう?どうすれば良い?教えてレッツ…!)
*
一方、竜巻の中ではゴーと仮面の男が戦っていた。
強い風圧に慣れていない仮面の男は、徐々に風の壁際に追い込まれていく。
「これは…まずいですね」辺りを見回し、何とか窮地からの脱出を試みる。
「よそ見してんじゃねーよ!」
「!!」ゴーの右ストレートが仮面の男の左頬に当たり、
仮面の男はバランスを崩してその場にしゃがみ込んだ。
(…少し…からかい過ぎたようですね)
ゴーを見上げながら、仮面の男はそう思った。
そして、そろそろケリをつけなければいけないことを察し、気を引き締める。
「…これで最後だ…!」
仮面の男から少し離れてからゴーは、
右手にありったけの力を込め、仮面の男に突っ込んできた。
それを見た仮面の男はユラリと立ち上がり、剣を構える。
細長い剣からは黒いオーラが漂っていた。
「…これで、終わりです…!」
『そこまでだよ』
「!!」
急に話しかけられ、仮面の男は一瞬驚いたようだったが
すぐに声の主が分かり、いつもの冷静さを取り戻す。
「…急にどうしたのですか?」
「うーんお楽しみのところ悪いんだけど、ひとまず戻ってくれないかな?
予定が変わったんだ…というより向こうが変えてきたんだけどね」
くすくすと楽しそうに笑う声。まるで遊びに夢中な子供のようだ。
「というわけで帰ってきてよ」
「…Ja」
やれやれと溜め息をつきながら、仮面の男は子供の声に従った。
そしてその後すぐにゴーが右拳を突き出してきたが、
間一髪のところでヒラリとかわし、ゴーの後ろに回る。
『ゴー!!後ろだ!!』
「な!?」
「今日はこれくらいにしておきましょう」
「え」
「それでは」
パチンと指を鳴らしたかと思ったら、仮面の男の姿はもうなかった。
「…くそっ!」
ゴーは逃げられた悔しさとヤツを倒せなかった憤りから、地面をダンッと叩いた。
『ゴー、とりあえず戻るぞ』
「…ああ」
*
闇のように暗い部屋の中、一人の金髪の少年が
王座のような大きな椅子にゆったりと座っている。
しばらくして、あの仮面の男が闇から現れた。
「おかえり、早かったね!」金髪の少年はニコニコと笑顔で出迎えた。
「戻れと言ったのはあなたでしょう?ミハエル」
ミハエルと呼ばれた少年はにっこりと微笑んで言う。
「でもあのまま戦っていたら、キミのほうが危なかったんだよ?エーリッヒ」
「…」
エーリッヒと呼ばれた仮面の男は、静かに仮面を外す。
するとそこには、星馬烈が通う学校の生徒会長である、エーリッヒの姿があった。
「ゴー君…か」
そう言って、ミハエルは遠くを見るような表情をした。
心なしかエメラルド色の瞳はウットリとしている。
「ミハエル…?」
「彼の力は予想以上だよ」
「…確かにあれほどのものとは思いませんでした」
先ほどの戦いを思い出しながら、エーリッヒは静かに言う。
戦い方はまだまだ未熟だったが、感情が高ぶった途端、爆発するように現れた強大な力。
それを聞いたミハエルは満足気に微笑んだ。
天使にも悪魔にも見える、甘美的な微笑み。
そしてその微笑みを崩さず、ミハエルは言う。
「ますますキミが欲しくなったよ、ゴー君」
end.
★★
ひとまず「魔法少年☆ゴー」はこれで終了です^^
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!(ぺこり)
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